アンティークGIENディナープレート./アンティーク食器

アンティークGIENディナープレート./アンティーク食器 アンティーク
アンティークGIENディナープレート./アンティーク食器
アンティークGIENディナープレート./アンティーク食器
アンティークGIENディナープレート./アンティーク食器1
アンティークGIENディナープレート./アンティーク食器2

フランスのマーケットで出会った「GIEN(ジアン)」。1800年代初期頃を主としたごくわずかな時代に作陶されたファイアンスフィーヌ。 貫入に染みが入り柔らかな表情に変化したアイボリーカラーが優しいディナープレート。

1821年にパリの南に位置する自然豊かな町「ジアン」に設立された陶器工房GIENで制作されたもの。
軽やかな持ちごたえや感触はファイアンスフィーヌ。1800年代から作られていた磁器をのような風合いを目指したフランス独特の手法で作られた陶器です。

Faience Fine=ファイアンス フィーヌとは直訳すると「高級陶器」。
1800年初頭になっても、フランスの富裕層が日常使う食器は粘土を成形して焼き上げる「陶器」が殆どでした。
しかし東洋の「磁器」への憧れから薄手に仕上げる事で磁器のように見せ、高級感を出すように作られたのだそうです。
その時代(1700年後期~1800年代初期)に特別に作られていたものを総称してファイアンス フィーヌと呼ばれています。
きめ細やかで品のある陶肌、手に持った時の軽さと、陶器同士がぶつかり合ったときの音が軽やかな響きが独特で、通常の陶器や磁器との違いがよくわかります。

GIENジアン窯は1821年、1774年からモントロー窯を経営していた一族出身のトーマス・エデム・ウルム、別名アールによって創立されました。
実用的なものから始まり、次第に名のある家族のテーブル・ウェアや石油ランプなどを制作していきます。

18世紀のルーアン、マルセイユ、イタリアのルネッサンス、イギリスのウェッジウッド、ドイツのサックス中東の陶器などにインスピレーションを受けて制作、リーズナブルな価格で提供。

または新しい、才能あふれるアーチストとのコラボレーションで新しい装飾や、1点物なども制作。
19世紀の数あるファイアンスリー(陶器製作所)の中で、クレイユ・エ・モントロー、ロングヴィ、サルグミンヌ、ボルドー窯と並んで名の知れた窯だったそうです。

1855年から1900年に、万博で多くの賞を受賞。生産量も最盛期を迎えたそうです。