1896年、トーマス・ワイルドとトーマス・クラーク・ワイルド親子がイギリス陶業の中心地ストーク・オン・トレントにおいて創業したブランドです。 優雅なティータイムを演出してくれるアイテムとしてなくてはならない存在になりそう。
英国の国花でもあるローズが咲き誇った華やかなデザイン。淡い色で描かれたピンクのローズはとても上品な印象があります。リムのゴールドラインや華奢な取っ手など英国らしい優雅なティーカップ。使わない時も戸棚やキャビネットの中にコレクションのように並べて飾っても素敵です。今回同デザインのものを4脚入手しました。
こちらのデザインは1956年から2001年にかけて製造されていたMOSS ROSEと呼ばれるシリーズです。バックスタンプから、MOSSROSEが製造され始めた最初期のものであると推定されます。比較的あたらしい年代のものは見かけますが、ここまで古いものはなかなか見かけないので、希少価値のある品物だと思います。
今でも作られ続けている人気シリーズ、オールドカントリーローズよりも古くからあるシリーズですので、そのデザインには通ずるものがあります。シリーズの入れ替わりの激しいロイヤルアルバートで、45年間製造され続けた人気のデザインです。 チップや貫入、ヨゴレは見られますが目立つ傷やヒビ、カケはありません 。
【ロイヤルアルバート(Royal Albert)】
ブランド名は創業者が英国王室を愛するがゆえに、ヴィクトリア女王の夫アルバート公と女王夫妻の孫アルバート・ジョージ王子(のちのジョージ5世)にちなんで「アルバート」と名付けられました。 創業の翌年1897年にはビクトリア女王即位60周年記念の記念品を依頼され、1904年に「ロイヤル」の称号を得ました。美しく優雅なシェイプ、鮮やかな色どりのフローラル柄、惜しげもなく使われた色彩など、「最も英国的な王室御用達のテーブルウェア」として世界50カ国以上の国々で今日も愛され続けています。
その長い歴史と、シリーズの多さによってコレクターも多いロイヤルアルバート。お気に入りのシリーズを探しすのも楽しいですね。淡い色使いが素敵な最初期の「MOSSROSE」をコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。