イギリスで出会った繊細なマーケットリー(marquetry)によるトレイ。分厚いニス仕上げで、ピカピカですが雰囲気はあります。
寄木で植物や動物、花や楽器など絵画的な表現をしたものをマーケットリー(marquetry)といいます。
寄木張りは、もともとはイタリアで始まり、イギリスには1625-1650頃から登場していましたが、流行したのは1690年代。
ウィリアム&メアリーの共同統治時代(1689-1702)、オランダ人王となったことによる大陸の影響は生活様式にも及び、寄木張りもその頃に伝わりました。
マーケットリーは、様々な薄い木板を組み合わせたり、木板のキャンバスに模様の型をくり抜き、そこに色や種類の違う別の木板をはめ込み、花や様々な模様を作り出し、そのシートを家具本体に貼付けることで描きます。
ティーサービスはもちろん、キャンドルを置いたり、アクセサリーを置いたり、普段何気なく使っている小物たちもこのトレーの上に置くだけで素敵です。
表面には分厚くツヤのあるニス仕上げをしてるので水分がしみ込んで変色するなどという心配もありません。