アンティーク食器 ブルーウィロープレート

アンティーク

完売しました。現在通販中のアンティークはこちら→

フランスのマーケットで出会った美しいブルーウィロー パターンのプレート。ベルギーの老舗陶器ブランドROYAL BOCH(ロイヤル ボッホ)の前身、BOCH FRERES KERAMIS(ボッホ フレール ケラミス)によるもの。

17世紀頃から東インド会社によって中国景徳鎮の陶器や、日本の伊万里焼きが輸出されはじめたことで、ヨーロッパで流行した「シノワズリ」と呼ばれる東洋趣味の芸術様式。 18世紀の中頃にフランスのロココ様式と合わさり、その人気が最高潮となりました。

イギリスでは、19世紀初頭にジョージ4世がシノワズリや伊万里の金襴手を大変に愛したことから、上流階級の人々を夢中にさせることとなりました。

間も無くして銅板転写陶器印刷の技術が実用化され、精密な絵柄の安定した生産が可能となったことで、ヨーロッパの人々が生み出すシノワズリの美しいティーセットが普及していきました。
上流階級から一般階級までお茶を楽しむ習慣が根付いた頃、その中で特に人気があり、ヨーロッパで大ヒットしたのがこちらの「ウィロー パターン」 中国の楼閣山水図からインスパイアされた図案で、同じ文様を様々な窯が作成しました。

このウィローパターンの絵柄には、一連の物語があります。
それは中国高級官僚の娘「クーン・セ」と地方役人の子息「チャン」のストーリーで・娘(クーン・セ)とチャンの交際に反対した父親が、娘を楼閣に閉じ込める
→2人は使用人の手助けにより駆け落ちを行い、橋の上を追手から逃げる。
→小舟で沖合の島に脱出する2人でしたが、追手に迫られて入水自殺をします。
→2人の死を悲しんだ神が2人を鳥の姿に変え、天空を飛翔し、結ばれる。というなんとも悲しいバックストーリー(物語の流れや詳細には諸説あり)なのですが、 じつはこの物語、中国とは全く関係がなく、 ウィローパターンを考案したイギリス人が自社の製品の販売促進のために絵柄にストーリー性を持たせたのが始まりなんだそうです。

当時外国に渡ることが非常に困難な時代。シノワズリに夢中でも、上流階級や王族のほとんどの人は中国を訪問することはできませんでした。 ですから東洋への憧れは非常に強く、一生見ることがないであろう異国の地をストーリーと絵柄と共に想像し、茶の時間を楽しんでいたのかもしれません。

SOLD OUT

完売しました。現在通販中のアンティークはこちら→