
1789年のフランスオペラ「Nina, o sia La pazza per amore」のポスター。
主演のニーナ役マダムデュガソンが描かれています。
描かれているのは、ルイーズ・ロザリー・ルフェーヴル(1755-1821) マダム・デュガゾンとしても知られ、フランスのオペラ女優です。 作者はジャン・フランソワ・ジャニネー(1752-1814) 同じくフランスの彫刻家です。
このリトグラフは1789年、パリの国立オペラ=コミック座で上演された「ニーナ、または恋狂いの娘(Nina, o sia La pazza per amore)」の興行用ポスター、チラシと思われます。



1789年はまさにフランス革命が始まった年。 ルイ16世やマリーアントワネットなど絶対的な権力を持つ絶対王政がしかれ、言論が規制されたり、 身分による貧富格差などに不満を持った、庶民が立ち上がり、フランス革命が始まりました。
そんな動乱の時代、フランスの中心地パリにあるオペラ劇場も襲撃…されることはなく、 それどころか、様々な劇場で通常通り公演が行われ続けたそうです!
その理由は、当時からオペラは貴族だけではなく、平民階級も楽しむことができるエンターテイメントだったということ。 また革命政府がフランスの新しい市民社会を形成していく上で、 民衆がオペラなどの芸術に触れることは欠かせないと考え、劇場を「すべての市民に開かれた国民的な成人学校」としたために襲撃もされずオペラが続けられたそうです。 こちらの品物も、当時の革命派の考えがあったからこそ生み出された作品といえますね。
フランス革命真っ只中に描かれたリトグラフ、素晴らしい構図と絵そのものがインテリアとしても、歴史的にみても価値のある品物と思います。
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