SINGERのミシンと比べてコンパクトでディスプレイしやすいアメリカWillcox and Gibbsのミシンは19世紀のもの。
ブラックにゴールドが映える装飾はボタニカルモチーフのゴージャスなデザインですが、金彩は長年の使用による摩耗でかすれてしまっています。GibbsのGの字をモチーフにした優雅なアーチ形が特徴。
重厚なディスプレイに最適。現代のミシンとは比べ物にならない素晴らしい雰囲気です。 ハンドルは回すことはできますが、やや固めで下の車輪が連動して回らないため針が動きません。下の車輪を手で回すと針は動きます。
1892年に製造されたモデルと酷似していますが、そのモデルの製造番号より番号が若いためそれ以前に作られたものになるとても古いミシンです。アメリカ向けのものに比べ作動音が静かで、ハンドルの車輪が大きい後者の可能性が高いですがイギリス向け、またはイギリスで製造されたモデルになります。
Willcox and Gibbs1850年代James Edward Allen Gibbsはデニムの縫製でお馴染みのミシンが1本の糸で環縫い(チェーンステッチ)するする方法を考案。数年後店頭でSINGERのミシンを見たJames Edward Allen Gibbsは複雑で高価すぎると感じ、自分がより優れているものを作れると確信、自ら試作機を作り、1857年に特許を取得しました。
1858年にJames Willcoxをパートナーに迎え、Willcox and Gibbsの名でミシンの生産を開始します。 足踏みミシンも製造し、後期には業務用ミシンのみ製造し1973年に100年以上続いたブランドの幕を閉じました。
同社はミシンは縫製の歴史において過去の重要なブランドのひとつであり、ミシン業界を20世紀、21世紀へと前進させる技術的進歩や技術的功績を残しました。
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