9世紀に人気を博したフィギュリン(陶器人形)。様々な形のものが作られるなかで生まれた。キャドルホルターがついたペアのフィギュリンです。
18世紀にマイセンやダービー、チェルシーなどの窯元から作られたフィギュリンは、19世紀には非常に人気を集めました。さまざまなメーカー、窯元がこぞってフィギュリンを作る中でも、スタッフォードシャーの小さな窯元の多くが、陶器製の人形を大量に生産していました。
1840年代になると、マントルピース(暖炉)の上に飾るために、型押し成形で作る背面が平らなフィギュリンが多く生産されました。
形成形では、製造中に破損する危険性を下げるため、突出した部分や手足の空間を可能な限り減らし、ディティールが作り込まれないものが多いのですが、 こちらのフィギュリンはディティールも非常に繊細な造形をしており、ロココ様式の装飾や細部にも深みがあります。彩色は鮮やかなネイビーブルーと細やかな金彩。とても品があります。
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