アンティークウッデンパズルボックス

おそらく、これからも出会う事のないアンティークの一つだと思われます。

積み重なり並ぶ本(“STACK OF BOOKS” )をモチーフにした可愛らしいカギ付きウッドボックスは工芸品の枠を超えた、宝物のような小さな箱。

蓋の表面は繊細で美しいパーケットによりモザイク模様の飾りと蝶、ツバメのモチーフが描かれています。
仕上がりから19世紀後半に作られたものと推定されます。

中はベルベットが張られており、汚れやほつれが目立ちますが十分な仕上がり。

このボックスの面白いところは、鍵穴が巧妙に隠されている、というところ。
2工程ほどスライドをさせて鍵穴を出現させるトリックつきで、とても厳重に中のものを隠しておくことができます。

当時の職人の美しい技と巧妙なトリックが楽しめる特別なアンティークです。

繊細なパーケット(寄木細工)による蝶とツバメ。

 

積み重なった本がモチーフのデザイン。

 

パーケットによるモザイク模様が綺麗です。

 

大きなカケのダメージがございます。

 

下の本の背表紙をずらし、小口スライドすると小さな収納がありそこに鍵をいれておきます。下の本全体を前後にずらすと真ん中の本が下にずれ鍵穴が出る仕組みです。

 

内部はベルベット。どんなものを隠していたのでしょう。

 

ほつれや汚れなどダメージがございます。

 

裏面。表情豊かなオリーブ材の木目がきれい。

 

小さな鍵も付属しています。

 

鍵がついているのに鍵穴が見つけられなかったので、仕掛けを見つけてびっくりしました。ダメージはありますがなかなか出会えないアンティークのひとつだと思います。