魅惑的な容姿でありながらもどこか近寄りがたい花言葉を持つアザミモチーフのアンティークソーシエール
1900年前後に作られたと思われるアンティークソーシエールです。バックスタンプはございません。フランス特有のぽってりとした質感の陶肌に、グレーブルーで描かれた一重のアザミが可愛らしい。
日本ではあまりモチーフとして目にすることのない「アザミ」はフランスではロレーヌ地方を象徴する花でもあり ガレ、ドーム等アールヌーヴォー期のナンシー派の作家の作品のモチーフとしても好まれ、ポピュラーな花として愛されてきた歴史的背景があります。
「触れれば刺される」、「触れないで」、「独立心」。 これらは、茎の先に大きな球形の総苞(つぼみを包んでいた葉)と、美しい紅紫色の筒状花をつけるアザミが持つ花言葉。
1870年の普仏戦争でプロイセンに敗北し、 領土の一部を割譲されたフランス北東部ロレーヌ地方においても、祖国を守る愛国心や勇気のシンボルとして使われてきました。
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