沖縄の伝統的な陶芸、やちむんのマカイ(お碗やどんぶりを指す沖縄の方言)。世界からも注目を集める人気の窯元 読谷山焼北窯、宮城正享さんの作品。
定番の点打ちとはまた趣きの違うデザインで新鮮です。お茶碗サイズなので食卓で使いやすく、使用するほどにお気に入りのうつわになりそう。
登り窯で焼かれた北窯の器には「蛇の目」と呼ばれる特徴的な輪っかがお皿の中央部に付いています。これは登り窯の中でお皿や碗を重ねて、効率よく焼くための伝統的な技法で、うつわどうしが重なる高台部分の釉薬が塗られていない箇所です。最上段に置いて焼かれたものはべた塗りの蛇の目の無いものになり数量が圧倒的に少ないものになります。
手に持った時に土のザラリとした質感が気持ちよく、作り手さんの 細部にわたるこだわりと優しさが じんわり伝わってきます。毎日使いたいと思えるお皿です。
北窯 宮城正享1950年 沖縄県那覇市に生まれる。 75年読谷山焼 山田真萬(やまだしんまん)氏に師事 90年與那原正守、松田米司、松田共司と共に「北窯」を開いて独立。親方の一人となる。2011年 読谷山焼北窯として倉敷民藝館賞を受賞する。
やちむんは土の持ち味を生かし、釉薬の塗りムラや、貫入と呼ばれるヒビ、重ね塗りした釉薬のたまり、凹凸やピンホールなどが見受けられる場合があります。これらも手仕事の器の個性のひとつとして、量産品とは違った味のある風合いを楽しんでいただければと思います。ご使用上は問題なくお使いいただけます。