ベスウィック 陶器

Beswick Potteryは英国中西部スタッフォードシャーにあるストークオントレントで19世紀末の1894年にJames Wright Beswickと息子のJohnとGilbertによって設立された陶器メーカー。

1918年、ロングトンのチャドウィック・ストリートにあったワーウィック・チャイナ・ワークス(Warwick China Works)を買収し、家庭用陶器の製造に加え、ボーンチャイナや可愛らしいファンシーな商品の製造も行うようになりました。

ジョン・ライト・ベスウィックは1920年5月に死去し、息子のジョン・ベスウィックが経営者となり、事業拡大の原動力となりましたが1934年10月、ジョン・ベズウィックは長い闘病の末、65歳で死去。

ジョン・ベズウィック亡き後は1938年にジョン・ベスウィック株式会社として法人化され、ジョン・エワート・ベスウィックと彼の2人の姉妹であるドロシーとグラディス・ベズウィックが役員に就任しました。

その後工場の拡大によって1957年には上場企業となりますが、ジョン・エワート・ベスウィックから相続する後継人がいなかっため、1969年に事業をDoulton & Co. Ltdに株式を売却。

Doulton & Coに買収された後も、ベスウィックの名前で動物のフィギュリンの生産を継続しましたが、製品ラインは徐々縮小され、生産される新モデルはわずかしかありませんでした。

1989年初頭からドルトンはベスウィックの商標の使用を中止したが、ゴールドストリート工場はドルトンのバックスタンプを付けて同じモデルを生産し続けました。

ベスウィックのマークは、1994年に社名100周年を記念して短期間復活しましたが、ベスウィックブランドの生産を終了し、 工場は2002年に閉鎖されました。Beswickのブランドは動物の置物を生産し続けているDartington Crystalに2004年に売却され権利を所有しています。

ベスウィックの陶器は世界中にコレクターがいて、1948年に権利を取得したピーターラビット、1950年代に製造された『くまのプーさん』や『不思議の国のアリス』などディズニーキャラクターのものは特に人気があり現在でも高値で取引されているそうです。