美濃焼の食器
全国シェアの50%を占める美濃焼。岐阜県南部、東濃(とうのう)地方で製作されている器たち。現在は土岐市・多治見市・笠原町・瑞浪市 などの辺りが、主な産地として知られています。多くの窯元が集まっており、多種多様な器がありますので、お気に入りの一枚が必ず見つかると思います。
【美濃焼について】
岐阜県多治見地方の窯を中心に製作される焼き物は美濃焼と呼ばれ、モダンで現代でも使いやすいデザインをセレクトしMALTOでも長い間人気を誇っています。
「美濃焼」とは岐阜県美濃地方の東部、東濃地方といわれる地域の西端をしめる、多治見市・土岐市・瑞浪市・笠原町で生産される焼き物の総称になります。
その歴史は古く始まりは15世紀頃から窯が築かれ、16世紀には織田信長
の命により愛知の瀬戸焼の職人たちが美濃地方に移住し沢山の窯元が築かれました。窯を作るのに適したなだらかな山、素材となる良質な土や薪となる赤松など、環境資源に恵まれていました。
織田信長と茶の湯の文化
美濃焼の黄金期は安土桃山時代(1573年〜1603年)とされています。
陶工を瀬戸から美濃へ移した信長は、やきもの生産を奨励しました。
茶の湯に傾倒し、名物と呼ばれる茶器を褒美として家臣に与えたことから、明智光秀や豊臣秀吉をはじめ、多くの武将が茶の湯にのめり込みます。
茶の湯の流行、千利休や古田織部のような当時の茶人らの活躍もあり、今日の美濃焼の基本の様式である黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部が誕生しました。
ゆがみをあえて良しとする斬新な姿形、豊かな色彩の美濃焼は当時の人々にとって革命的でした。
現在、食器類の生産は全国シェアの50%以上を占めており、日本のやきものの代表 といっても過言ではありません。 日常生活の中で何気なく使われ、知らないうちに暮らしの中にとけこんでいるやきもの、それが美濃焼です。
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