ヨーロッパのエッセンスが詰まったクロスステッチを額装したもの アンティークフレーム・サンプラー1827.

19世紀中頃にミシンが発明されるまで布製品は全て手縫いで作られていました。針仕事のスキルは重要視され裕福な家庭の婦人は、お気に入りのステッチやモチーフの見本をサンプラーと呼ばれる1枚の布に施していました。婦人達は少女たちの針仕事の役立つ手引きとなるサンプラー製作を手助けし、興味を持ってスキルを上達させられるように、ステッチやモチーフの美しい組み合わせを工夫していたそうです。

サンプラーは作る時に必ずアルファベット文字を刺繍するといったような確率されたルールが存在していました。こちらは1827年に製作されたものを複製したものなのでファブリックの状態も良くステッチも綺麗な仕上がり、古くから受け継がれた技術を使って作られたものでディティールを見て楽しむものになっています。

フレームはオークを使用し、エッグ・ダーツと呼ばれる卵と鏃(弓矢の刃の部分)をモチーフを交互に配列した細やかなデザインで重厚感があります。背面やガラスなど額装は後年にやり直しています。