メルバのティーウェアの製造は1907年~1941年と短く、他のイギリスの老舗メーカーよりも少なくあまり市場には出回っていません。今回入手したこちらの美しいトリオは1921-24年の4年間に作られた「Wild Violets(ワイルドバイオレット)」と呼ばれるパターンになります。
縁の金彩に少し擦れがございますが、モチーフの菫の発色は綺麗で比較的状態良好です。ヒビやカケはございません。
美しいワイルドバイオレットが白いボーンチャイナに映えております。使用しない時も戸棚やキャビネットの中にコレクションのように並べて飾っても素敵です。今回複数セットで入荷いたしました。1セットより販売しております。
メルバ(Melba)
イギリス陶器の郷、ストーク・オン・トレントのロングトンに1907年に創業した
陶器製造会社Mayer & Sherratt社の展開していたブランドになります。
Melba(メルバ)の名では1907年から1941年まで製造されていましたが
残念ながら第二次世界大戦の影響か、1941年で閉鎖されました。
とても可愛らしいデザインを多数残した窯元です。
【ボーンチャイナとは】
18世紀ごろにロンドンで発明された乳白色の滑らかな焼き物。
当時のイギリスでは中国磁器で多用された白色粘土が入手困難であり、代用品として牛の骨灰を陶土に混ぜて製作したため、ボーン(bone)の名が付いています。
一般磁器に比べ、素地が薄いにもかかわらずピッチング強度が強いとされています。
中国や日本の白い磁器は当時とても高価で一部の上流階級だけのものだったそうです。