フィドルパターンとは、スプーン柄の形がヴァイオリン(Fiddle)に似ていることに由来したもの。元々は18世紀のフランスで人気だったこのフィドルパターンは、19世紀に入った頃からイギリスでも次第に流行っていきました。 現代ではあまり見かけない形なのでシンプルでありながら存在感があります。
ELKINGTON, MASON & COの刻印は、1842~1861年頃に使用されていたものです。
シルバープレート製のフォークで全長18.5cmと普段使い慣れているカトラリーに近いサイズ。スプーンのすくう部分は日本のものの比べると少し大きい作りです。裏面にはELKINGTON, MASON & COのメーカーズマークが刻印されております。擦れ等ございますがアンティークならではのものとしてお楽しみください。目立つ傷や銀の剥離は4本共に無く、比較的状態良好です。シルバープレート製のカトラリーのため磨けば輝きが増します。
アンティークのためキズなど使用感や硫化はあるもののまだまだお使いいただけるコンディションです。
ELKINGTON, MASON & CO
英国バーミンガムでジョージ・リチャーズ・エルキントンとその兄弟によって1830年代に設立されました。 エレクトロプレート(電気メッキ)が施されたシルバープレートを開発,し,確率したメーカーでもあります。ヴィクトリア朝時代に大成功を納め最盛期には1000人の従業員を抱える大規模なものになっていたそうです。 1963年以降はBritish SilverwareLtdに買収され、そのBritish SilverwareLtdも1971年にDelta Metal Co. Ltd.の子会社となりました。1842年、エルキントン&カンパニーはジョサイア・メイソンから資金援助を受け、1842年から1861年の間に社名をエルキントン・メイソン&カンパニーに変更しました。この時期に、同社は銀メッキ製品の新しい生産方法として電気タイプ法を導入しました。
アンティークシルバーテーブルウェアのお手入れ方法銀器は手入れが難しいというイメージがありますが、実は毎日のように使っていれば、 特別な手入れは必要なく、使用した後は薄めた中性洗剤液と柔らかなスポンジで普通に洗えばOK。 ただ、たまにしか使わないものなどが黒ずんでしまった場合 は専用のシルバー磨き剤で磨いてください。 表面の酸化が原因なので磨けば綺麗になります。