推定1900年前後に作られたぽってりとしたフォルムで容量たっぷりのシルバープレートティーポット。
蕾を思わせるシルエットに、繊細な彫装飾が施されております。蓋にされたフィニアルのアクセントが可愛らしい。
EPBMの刻印があり、ブリタニアメタルに銀がコーティングされたシルバープレートのお品になります。装飾用としてご利用ください。かなり古いティーポットですが、表面、内部共にコンディション良好のため、ほとんど使用されていなかったと思われます。
1806年Dixon & Smith c.の社名で創業したイギリス、シェフィールドにあるシルバースミス、ジェームズディクソン(james dixon & sons)製のティーポットです。1830年頃からシルバーとシルバープレートの製品の生産を開始、1836年に社名がjames dixon & sonsとなり、スプーンやフォークを作り始めたのは1848年頃。
1851年のロンドン万博ではシルバーとブリタニアメタル部門で様々な賞を受賞しました。また、有名な製品として1883年から犬笛を作っていて、運送業のドライバーや鉄道員、郵便配達員等が使用していました。
トレードマークでもあるバナーが付いたトランペットのマークは1879年から付き、シェフィールドに他にもあるJD&Sマークと区別する為に付けられています。こちらの商品の刻印はシルバープレートやピューター等の製品に使われていたマークです。
【アンティークシルバーテーブルウェアのお手入れ方法】銀器は手入れが難しいというイメージがありますが、実は毎日のように使っていれば、 特別な手入れは必要なく、使用した後は薄めた中性洗剤液と柔らかなスポンジで普通に洗えばOK。
ただ、たまにしか使わないものなどが黒ずんでしまった場合 は専用のシルバー磨き剤で磨いてください。
表面の酸化が原因なので磨けば綺麗になります。
シルバープレートとは銅やニッケルなどで作られた本体に銀メッキをかぶせたもの。
ヴィクトリア女王が日常的に使用できるようにシルバー製品をシルバープレートで作らせたことから上流階級の間でシルバープレートが普及しました。
そのためイギリスではデザイン性の高いものや質のいいシルバープレート製品が多く作られました。