アンティーク グレープシザーB 葡萄 シルバープレート イギリス 房を切り分ける専用はさみ

シルバープレートのグレープシザーです。葡萄をモチーフにした華やかなで美しいレリーフが装飾されています。葡萄の実を房からカットする時に使われるためだけに使われていた専用シザーです。上品に葡萄をいただくための必要品です。

葡萄を切り分けるのにも専門のハサミがあるのにびっくり。なんでも専用の道具を作ってしまうところに当時の上流階級の贅沢な暮らしぶりが見て取れます。多少あそびがあり開閉はスムーズです。

イギリスのマナーのひとつとして、実だけを房からもいで食べることはマナー違反とされています。 実を房から切り離す時に、茎を少し残して切り取ります。少し残した茎は食べる時に摘まむためのもの。 シザーで茎をカットすると、そのまま刃の部分で茎を掴めるようになっていてとりわけやすくなっています。

このことから紐解いていくと、直接実を持つことがタブーとされていたのかもしれませんが、恐らく 当時のマナーで、現代ではそれほど当てはまらないマナーなのかもしれません。

スムーズに開きます

持ち手は葡萄の装飾

細かい彫りで凝っています

葡萄用なので刃は短いです

ギザギザになっています