イギリスで1790年代後半に創業された、伝統ある陶器メーカー「MASON’Sメイソンズ」社による小さなデミタスカップ&ソーサーです。
当時高価で壊れやすい中国からの輸入磁器に劣らず美しく、硬くて丈夫ということで日常に使う器として広く使われ、イギリスで最も人気の高いブランドとなりました。
デミタスとはフランス語で小さな(半分)カップという意味で通常のコーヒーカップの3/2から半分くらいの容量となり、 トルココーヒーやエスプレッソのカップとして親しまれてきました。
しかしその起源はコーヒー豆の輸入に制限がかかった19世紀 初頭に品質を落とさずおいしいコーヒーを味わう苦肉の策だったようです。
今回入手したこちらの美しいデミタスカップ&ソーサーは1920~40年代に作られたお品になります。ヒビ、カケ等なくコンディション良好です。
使用しない時も戸棚やキャビネットの中にコレクションのように並べて飾っても素敵です。今回2セット買い付けることができました。1セットより販売しています。
17世紀末から18世紀にヨーロッパでは日本や中国趣味の食器が大変流行し多く生産されました。
19世紀後半からは日本の美術工芸品が、西洋の美術、工芸、装飾などの幅広い分野に影響を与えた現象。
ジャポニズムが始まりますが それまでは日本と中国の区別がなく、総じてシノワズリー(中国趣味)と呼ばれていたため、 こちらの商品も和の雰囲気を感じつつも、どこかチャイニーズオリエンタルの空気を持ち合わせています。