夜空や、深海を思い浮かばせる深い青、海草の揺れる美しい海のようなターコイズブルーの色彩はすべてオリジナルの釉薬によって生み出された味わいです。
深い群青色の美しさと、銀彩のドット模様と共にさりげなく入る縦縞模様、網目状の模様を出す貫入に釉薬のたまり、そのすべてに心奪われます。
この深い海のような、空のような、宇宙のような不思議なブルーを表現するのに100種類以上の釉薬を使い、試行錯誤で何年もかかったそうです。展示会でこの色に一目ぼれし、この度maltoで取り扱いさせていただくことになりました。
笠間焼は江戸時代からの伝統を受け継ぎながらも、古いしきたりにとらわれない独自性のある焼き物が特徴。陶芸家、飯沼耕市さんだけが生み出すことのできる特別な器たちは、笠間焼のもつ独創性をさらに深めています。伝統や格式にはまらない陶芸家それぞれの個性を表現できるところも笠間焼の魅力です。
飯沼さんは、海外作家の創作現場を身近に見て、大いに刺激を受けたそうです。42歳で独立し、毎回の個展で新作を発表し続ける研究熱心な作家さんです。
美しい青色は飯沼さんオリジナルの釉薬によるもの。色彩碧釉シリーズのマグカップです。
穏やかな海底からポツポツと湧き出る気泡のような絵付けが素敵です。
内部は釉薬の液たまりや、貫入が入って一つ一つに味があります。
底は綺麗なターコイズブルー。貫入が入りガラスのように美しいです。。