金彩やフローラルデザインの手描きによる絵付けやティファニーブルーを思わせる色味が素敵でドレッサーや卓上におくだけで華やかな雰囲気に。アクセサリーなど小物入れとして使い置いておくだけで絵になります。
【リモージュ焼き】
リモージュとは焼き物や七宝焼きの街として世界的に名高いフランス・リームザン地方の中心都市であり、その周辺で生産される磁器は、リモージュ焼きとも呼ばれます。その歴史は1771年にリモージュにて窯が開かれたことから始まります。
透き通るような白磁にクラシックで優雅な絵が施されているのがリモージュの特長です。こちらは黄色くペイントされておりますが、素地は白色になります。
気品あるデザインの最古の窯「ロワイヤル・リモージュ」をはじめ、「ベルナルド」、「アビランド」、「レイノー」、「ロールセリニャック」など、今なお多数のブランドが存在しています。
リモージュの歴史の中で2回転換期があります。18世紀、リモージュはアルトワ伯爵(後のシャルル10世)の庇護のもと磁器生産を開始。その後、セーヴル王立製陶所に買収され、セーヴルをしのぐ高品質な磁器を生み出しました。
またフランス革命後、セーヴルの工場が閉鎖されると、技術者たちがリモージュに移住。これにより、リモージュは民間の優れた窯が数多く生まれ、王族・貴族向けだけでなく、市民向けの製品も作られるようになりました。
最盛期はアメリカへの輸出が始まった19世紀後半でリモージュ焼きは黄金時代を迎えます。現在ではパリやセーヴルよりも、リモージュこそがフランス磁器の中心地だと言われていたり、パリのレストランではリモージュ磁器の食器が多く使われているそうです。
古いお品のため絵柄のにじみやかすれ、傷や汚れがございます。掲載写真にてご確認ください。