アンティークショップ直伝! お部屋をお手軽にアンティーク調にコーディネートするポイント!
アンティークショップ直伝!
お部屋をお手軽にアンティーク調にコーディネートするポイント!
「アンティーク家具を手に入れたけどコーディネートがいまいち決まらない…」「アンティーク風な部屋には憧れるけどハードルが高い…」といった方に♪
年代物の大型アンティーク家具から、現行品のアンティーク調雑貨まで、アンティークなお部屋を作るためのアイテムをたくさん取り扱ってきたアンティークショップとして、グッとインテリアのクオリティが上がるような、コーディネートのポイントをいくつか紹介します。
リーズナブルなアンティーク調雑貨を使用したり、インテリアを考える上で重要なカラーコーディネートのコツやポイントを中心にお話していきますので、アンティークインテリアになかなか手が出せない、憧れだけはあるんだけどどこから手をつけて良いかわからないと言った方にも読んでいただけたらと思います!
そもそもアンティーク・ヴィンテージって?
アンティーク(Antique)はフランス語、もともとはラテン語で「古い」という意味をあらわす「アンティクウス」という言葉を語源にしたとされています。
一方ヴィンテージ(Vintage)
は、もともとは「(ワイン醸造用の)ブドウの収穫年」を表す言葉で、さらに遡ればラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味からきたとされています。
とはいいつつも、現代において言葉の意味合いは変化しており、どちらも「骨董」「年代物」といった広い意味で使用されています。
その使い分けは、分かりやすく言ってしまえば、アンティークは「100年以上前に作られたもの」
、ヴィンテージは「100年以前に作られたもの」というものです。
アンティークとビンテージの違いについて解説した記事がありますので、興味のある方は是非ご覧ください。
価値あるヨーロッパのアンティーク
ヨーロッパのアンティークは現地のマーケットでも年々価格が高騰しています。
100年以上の歴史的な価値に加え、当時の職人の手仕事による家具は現代で同じものを作ろうとしても相当なコストがかかります。
またアンティーク家具や日用品の造形は、芸術的価値も加えられます。
品のあるエレガントな造形に惹かれる方も多いのではないでしょうか。
アンティーク・ヴィンテージテイストにお部屋を手軽にコーディネートするコツ
ここからはアンティーク・ヴィンテージの雰囲気溢れる、魅力的なお部屋を、より簡単に、お手軽に作るポイントを、実例を交えて順番にお話ししていきますね。
1.本物のアンティークと現行アイテムをミックスする
アンティークな部屋作りをすると言っても、必ずしも本物のアンティークを揃える必要はありません。
気に入るアンティーク家具となかなか出会えなかったり、見つかったとしても高価なアンティークにはなかなか手が出しづらい、少し不安がある…といった方でも、アンティークライクなインテリアを楽しむことはできます。
大型の家具から小さな小物まで、本物のアンティークさながらのクオリティの高いアイテムはたくさんあるので、理想のイメージにぴったりなアイテムを探してみましょう。
また、アンティークの家具を手に入れたけれど、どうにも雰囲気が出ない...という方にも、アンティーク調のアイテムはおすすめです。
本物のアンティークと現行品をミックスすることで、さらにインテリアのクオリティがアップします。
▲例えばこちらは現行品で作られているフレーム。アンティークと遜色のないクオリティのものがたくさんあります。
▲羽ペンや、時計など、実用可能な本物のアンティークの入手が難しいアイテムもおすすめです。
2.照明の色を変えてみる
部屋をコーディネートする中で、家具や小物もこだわったけれど、どこかあか抜けない…とお悩みの方は、照明を変えてみましょう!落ち着いた雰囲気になりアンティークなインテリアと調和が取れます。
日本の住宅のほとんどに設置されているシーリングライト。部屋全体を明るく照らす、シンプルなドーム型の照明です。
日本では普及しているライトですが、インテリアの先進国である欧米ではほとんど使われていません。
部屋のデザイン性や統一感にこだわるため、部屋の雰囲気に合わせて照明の明るさも控えめにしていたり、スポット照明を上手く利用して必要な場所に明るさを足しています。
また。アメリカでは蛍光灯の明るく白い色は工場や病院を想起させるといった理由からも、家庭では白熱電球の照明が好まれています。
お部屋をアンティークテイストにするということは、必然的に欧米風のインテリアになるので、明るすぎず、薄暗い程度の光で必要な部分にライトを足した方が、おちつくカフェのような雰囲気が出ます。
シーリングライトを別の照明を取り替える作業はとっても簡単!工事不要で、女性1人でも10分ほどで交換ができてしまいます。
▲お好みのペンダントライトを吊り下げて、少し暗いなという時は、場面に合わせて間接照明や、テーブルライトを使用すると、より一層部屋の雰囲気が高まります。
▲また、大きな照明が欲しい場合には、3灯のペンダントライトや、クラシカルなシャンデリアなどがおすすめです。
3.主役の家具から配色を決める
そもそもの話、アンティークな部屋作りにおいてはやっぱり主役のアイテムがなければ始まりません。
お気に入りの家具や雑貨を中心として、周りのコーディネートを考えるのも一つの方法です。
大好きな家具の色味に合わせて、雑貨やラグ、壁紙や照明の色を決めていくのも良いですね。
その時、色を決めるにあたって重要になるのがカラーコーディネートの黄金比率です。
カラーの配色で基本となる黄金比率は70:25:5と言われています。
配色で最も大きい色から順に「ベースカラー(基調色)」「アソートカラー(従属色」最後に「アクセントカラー(強調色)」を決めて色を組み合わせることでバランスの良いコーディネートになります。
例えば、こちらのルイ15世様式のフレンチチェアを主役とした場合、ホワイトからグリーンベージュにかけてをメインカラーと設定し、コーディネートを組んでいます。
このようにお気に入りの家具のカラーから、コーディネートすると統一感のある部屋を作ることができます。
4.アンティークの雑貨を固めてディスプレイする
一方で、大きな家具がなくとも、小さな雑貨でアンティークな雰囲気を出すことも可能です。
実用的な古道具やティーセットなど、小物を見せるように並べることで、雰囲気たっぷりのディスプレイができます。
並べる時は質感が同じもので揃えたり、同じものを並べたり、共通の要素を持ったものたちを並べると統一感が出ます。
▲例えば、ウォールシェルフにビンテージのキッチンアイテムをならべてみたり、
▲本物のアンティークと、現行品の小物をミックスして小さな空間をコーディネートしても素敵です。
▲同じものがたくさん集めて、さながらアンティークショップのようにまとめてみるのも良いですね。
簡単に世界観を作れるおすすめのアンティークアイテムの紹介
ここからはアンティークなお部屋作りをかなえてくれるアイテムを紹介します。
数千円からと家具と比べて比較的安価で手に入り、コレクションしやすいアイテムを選びました。
アンティークブック
アンティークブックを手に取るたび、芸術的な装丁にいつも感心させられます。
たったひとつの本でも、表紙の素材からこだわり、装飾が箔押しで施され、見返しまで美しいペーパーで仕上げてあります。
ちょっぴり勿体ないけど一枚裂いて蝋引きを楽しんだりラッピングペーパーとしても素敵です。 デスクに置くだけでも雰囲気が出るので、オリジナリティのあるディスプレイを演出をされる方におススメです。
ティーウェア
ティータイムに使用するときはもちろん、食器棚に飾るだけでも様になるのが、アンティークのティーカップ&ソーサーです。
英国を中心としたヨーロッパの本場のアフタヌーンティーのために作られた食器たちは、様々なメーカーの個性あふれる装飾が魅力的です。
メーカー自体が無くなっていたり、今は作られていない模様がほとんどなので、他では出会えないかもしれないという特別感も。
アンティークアート
雰囲気を作るなら、壁にアンティークフレームやアートを飾るのもおすすめです。
パッと目を引く絵画や、独特の印刷表現が楽しめるリトグラフや筆のタッチが残る水彩画など、気に入ったアートを見つける楽しさもあります。
特に絵画は完全な一点もの。芸術の都フランスから輸入した、日曜画家の描いた風景を部屋に飾る。遠い風景に思いを馳せるのも素敵ですね。
アンティークシルバーウェア
ティータイムに使用するときはもちろん、水差しやフラワーベースとしても使用でき、食器棚に飾るだけでも様になるのが、アンティークのシルバーウェア。
英国を中心としたヨーロッパの本場のアフタヌーンティーのために作られたシルバーウェアたちは、様々なメーカーの個性あふれる装飾が魅力的です。
底面の刻印からシルバーについて読み解くことも楽しさの一つです。
地球儀
地球儀(グローブ)はアンティーク雑貨の中では少し珍しいですが、ひとつあるだけでグッと雰囲気が出ます。
サイズや装飾の違いはもちろん、作られた時代によって、国名の表記が違っていたりと面白いアイテムです。
アンティーク調に作られたリプロダクションアイテムもたくさんありますので、現行品の中から探してみるのも良いかもしれませんね。
キャンドルスタンド
いまでは日常生活ではもうほとんど使用されないキャンドルスタンドですが、その造形は非常に奥が深いです。ガラス製、木製、シルバーと様々なスタンドがあります。
おわりに
アンティークテイストな部屋作りは、お金がかかりそうと思われがちですが、アイテム選びやディスプレイ方法によっては案外お手軽に作ることができます。時代や流行によってスタイルも変わり、自分好みのインテリアを目指すのもとても楽しいです。ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。