Le Creuset
ル・クルーゼ
1925年、フランスのフレノワルグランにある鋳造所で誕生したル・クルーゼ。フランス語で「坩堝(るつぼ)」を表す意味の「ル・クルーゼ(LE CREUSET)」。お鍋など機能的かつ美しい鋳物ホーローキッチンウェアを作り続けているフランスのメーカーです。
1925年に創業以来、フランスの家庭からプロの料理人、そして世界中の愛好家に親しまれている「ル・クルーゼ」のキッチンウェア。実用性とカラフルでかわいらしい見た目を兼ね備えた、日本でも大人気のブランドです。
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【Le Creuset】
ル・クルーゼとは?
ル・クルーゼは1925年、フランスのフレノワルグランにある鋳造所で鋳物ホーロー鍋の製作を始めました。
「クルーゼ」とは、フランス語で「坩堝(るつぼ)」を意味しています。高熱でどろどろに溶かした鋳鉄を型に流し込む製法を表している「クルーゼ」に定冠詞の「ル」をつけて「ル・クルーゼ」の社名は誕生しました。
調理器具の製造において多くの技術的進歩がありましたが、手作りの技術と鍛造、鋳造の独自のプロセスをほぼ変えることなく現代まで受け継がれています。
燃えるような色
ル・クルーゼといえばその鮮やかなカラーリングも特徴のひとつです。
1925年、初めて世に出したのはオレンジ色でした。
溶鉱炉の中で溶ける鉄の色を再現したこのカラーは、海外では「flame(フレイム=炎)」や「volcanic (ヴォルカニック=火山)」の愛称で親しまれています。
今ではすっかりル・クルーゼのイメージカラーとして定着し、ベストセラーとなっています。
海外進出とブランドの成長
フランス生まれのル・クルーゼですが、第二次大戦後1950年代にはヨーロッパやアメリカなどの海外市場にも進出をします。
「グリル」のファーストモデルの発表や、キッチンウェアにファッション的な要素を取り入れたイエローカラーを発表し、高い人気を博したのも1950年代です。
同時に1957年にはフランスの老舗鋳物工場でライバル企業だった「Les Hauts Fourneaux Cousances(クーザンス社)」を買収。
クーザンス社は16世紀より鋳物製造に優れた技術を持ち、ナポレオン3世の為に大砲も製作していた世界最古の鋳物製造メーカーでした。
歴史に名を残すデザイナーによるプロダクト
1958年には“インダストリアルデザインの父”と呼ばれるフランス系アメリカ人、レイモンド・ローウィがデザインした「コケル」という両手鍋も発表します。
1960年代には「フォンデュ」を発表し、1970年代にはイタリアの著名デザイナー、エンゾ・マリがデザインする「ママ」を発表するほか、アメリカに子会社を設立。
以降、本格的に海外に進出し、ル・クルーゼは現在、米国、英国、日本、オーストラリアを含む世界60か国以上で販売され、プロである料理人から一般家庭まで、幅広く使われています。
100年使える鍋
プロの料理人やフードコーディネーターからも高く支持されている、ル・クルーゼ。理由はデザイン性もさることながら、その優れた性能にあります。
錫物ホーローを素材原料とするキッチンウエアは保温性・保湿性・加熱時間の短縮に優れます。
蒸気を逃がさずにお料理が仕上がるので、圧力鍋で作ったような素材の水分を生かした深みのあるお料理ができるのです。
プロが使用しているからと言って敷居が高そうに感じてしまいますが、性能が高い分お料理初心者の方こそ使っていただきたいお鍋です。
近年では、鮮やかなカラーリングの"映え感"と、初心者でも手軽においしい料理が出来てしまうことから、ヨーロッパ圏のZ世代からも支持されているんだとか。
ル・クルーゼの鍋は別名「100年鍋」とも呼ばれます。その丈夫さは、ビンテージを使って頂ければより実感されるかと思います。
大事に使ってぜひアンティークにしてもらいたい、そんな鍋です。